見たもん勝ち ～建設業応援団～
【3月の景気動向】 建設業は4カ月ぶりに改善
2022/04/06業界動向
建設メール
帝国データバンクが公表した全国景気動向査（2022年3月調査）によると、建設業の景気動向指数（景気DI）は前月比0・3ポイント増加となり、4カ月ぶりに改善した。ウクライナ情勢、コロナ禍の影響で原材料価格の高騰がより深刻となる中、仕入単価DIが過去最高を記録した。
現状について、建設業者からは「流通、物流の需要が多く、見積り依頼が増加」との声がある一方、「機器の納品遅れで発注、着工の見通しがつかない」「資材不足、資材価格の高騰で、工事の遅れ、利益の圧迫がある」といった厳しい意見もある。
先行きに関しては「脱炭素に向け、工事が増える」「災害復旧、水害対策に向けた計画がなされている」のように「良い」とする見方があるものの、「工事量は多いが人手不足で、当分の間この状態が続く」「ウクライナ情勢でさらなるウッドショックに至るのではと懸念」「公共工事に予算が付くのかが分からない」など「悪い」とする判断も目立つ。
今後の国内景気について、同社では「下振れリスクを抱えながらも、人出の増加などで緩やかに上向くと見込まれる」としている。
