見たもん勝ち ～建設業応援団～
地方整備局本局発注の一般土木工事で7月から全てCCUSモデル工事
2022/05/19建設時事
関東地整発
国土交通省は、直轄工事で進めている建設キャリアアップシステム（CCUS）を活用するモデル工事の対象を拡大する。建設業団体からの要望を踏まえたもので、地方整備局が発注する予定価格3億円以上の一般土木工事（本官工事）については、原則として全ての工事でモデル工事を実施。また、それ以外の事務所発注の一般土木工事に関しては、建設業界の要望や理解の状況を十分に踏まえた上で、対象とする工事や件数、発注方式を各地方整備局で積極的に検討し、モデル工事を行う。いずれも7月1日以降に入札公告等を行う工事から適用する。
モデル工事は「CCUS義務化モデル工事」と「CCUS活用推奨モデル工事」のいずれかを実施する。義務化モデル工事は、発注者がCCUSの活用を指定する方式で、活用目標の達成状況に応じて工事成績評定で加点または減点を行う。活用推奨モデル工事は、受注者が工事着手前に発注者に対してCCUSの活用を協議した上で取り組む方式となり、活用目標の達成状況に応じて工事成績評定で加点する。
国交省では、モデル工事における効果や課題を検証し、必要に応じて改善に向けた実態把握のための調査も視野に入れている。
国交省はさらに、7月1日以降に入札公告等を行う工事からモデル工事における積算方法を見直す。受注者がモデル工事に取り組む場合は、CCUS活用のためのカードリーダー設置費用および現場利用料（カードタッチ費用）について、精算変更時に支出実績に基づき、現場管理費として計上する。積算方法等に関しては、特記仕様書に明示する。
