見たもん勝ち ～建設業応援団～
【企業情報】 日本初のAIを活用した下水道管路劣化予測手法を構築
2022/07/13特集企画／ＰＲ
建設メール
国土交通省の2021年度下水道応用研究プロジェクト採択業務における、日本初のAIを活用した下水道管路劣化予測手法の成果がまとまった。EY新日本有限責任監査法人（東京都千代田区）およびEYストラテジー・アンド・コンサルティング（同）、Fracta（米国カリフォルニア州）、Fracta Japan（東京都渋谷区）の4社が、上水道分野で実績があるAIアルコリズムを下水道分野に適用し、下水道に特化した管路劣化予測AIアルコリズムを確立したもので、今後の老朽化対策への技術活用・コスト削減効果が確認された。
大津市をモデル都市に行った下水道管路の劣化予測精度において、AIを用いた予測は直近2年間に発生した腐食について従来手法の半分以下の調査で発見できることが明らかになった。従来の管路劣化予測精度を用いた場合、50年間で213㎞のコンクリート管の更新が必要と推計されていたが、今回の予測手法では累計45㎞と大幅に減少。これにより、交換優先順位付けが容易になる見通しだ。
さらに、新たな技術による財政効果の見える化を実施した結果、劣化診断精度が向上することで、維持管理費用（管路のテレビカメラ調査費用）の約75％が削減される可能性があるとしている。
