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【JR河川橋梁】 53カ所は計画的措置必要／緊急調査の結果で判明
2022/07/19建設時事
建設メール
国土交通省は、JR各社に対して昨年9月に依頼したJR河川橋梁の緊急調査結果を公表した。橋脚の洗堀対策に的を絞り、緊急性の高い橋梁をリストアップした上で472カ所を対象に緊急調査を行った結果、対象橋梁の中では緊急に措置が必要となる危険な橋梁は無かったものの、53カ所については今後、計画的な措置が必要であることが判明した。国交省では対策に万全を期すため、JR各社が実施している措置のさらなる前倒し等を追加で依頼している。
近年、激甚化・頻発化する豪雨災害に伴い、河川に架かる鉄道橋梁の傾斜や流失等の被害が増加している状況を踏まえ、国交省ではJR各社に緊急調査を要請。調査の結果、緊急措置が必要となる「健全度AA」の橋梁は無く、安全や列車の正常運行確保を脅かす恐れのある変状等がある「健全度A」は53カ所、将来「健全度A」になる恐れのある変状等がある「健全度B」は134カ所、軽微な変状等がある「健全度C」は55カ所、健全である「健全度S」は230カ所だった。
「健全度A」の53カ所に対して、国交省では全てを監視対象とし、高頻度の目視や洗堀調査の実施など通常よりも監視を強化することや、変状の進行を認めた場合は直ちに安全を確保するため「補修・補強」を含めた必要な措置の実施を求めている。緊急調査で「補修・補強」が適当と判断された橋梁28カ所に関しては、対策の実施時期を可能な限り前倒し、原則として次の出水期となる2023年6月までの完了を要請。本年度から着手する長大橋梁で長期間の工事が必要な2カ所については、例外で25年6月までに完了してもらう考えだ。
