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【国交省・経産省】 直轄工事現場で試行へ／CO2固定化コンクリート
2022/09/07建設時事
建設メール
国土交通省と経済産業省は、CO2を固定化し収支をマイナスにするコンクリートを用いた埋設型枠を、国交省直轄工事の現場で試行導入する。
2050年カーボンニュートラルの実現に向け、企業の野心的な挑戦を後押しするために造成された「グリーンイノベーション基金」の支援対象の一つとして技術開発を行ったもの。国交省、経産省、新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）が連携し、試行的に現場実証を実施することにした。
実証する工事は、四国地方整備局発注の「日下川新規放水路管理道整備工事」（高知県日高村）で、受注者は鹿島。試行工事ではデンカ、竹中工務店なども事業実施者となり、放水路トンネル工事における作業坑において、同コンクリートを用いた埋設型枠により側壁部を施工する計画。現状の作業坑を管理用通路として整備するために同コンクリートを充填する。数量は高さ3・6m×延長約12m×2面を予定している。
今後、試行結果を研究開発に反映させ、CO2排出削減・固定量を最大にするコンクリートのさらなる研究開発を促すとともに、開発したコンクリートの社会実装を通じて、建設現場におけるカーボンニュートラルの実現に取り組んでいく。
