見たもん勝ち ～建設業応援団～
【統計調査】 8月の建設工事受注高は公共が4カ月ぶりに増加
2022/10/13建設時事
建設メール
国土交通省が公表した2022年8月分の建設工事受注動態統計調査報告によると、受注高は9兆7954億円で前年同月比27・8％増となり、前月の減少から再び増加した。公共機関からの受注が4カ月ぶりに増加している。元請け受注高は6兆2681億円で、前年同月比23・9％増と2カ月ぶりに増加。下請け受注高は3兆5273億円で同比35・5％増と4カ月連続で増加した。元請け受注高のうち、民間等からの受注は4兆4679億円で同比30・4％増と2カ月ぶりに増加へと転じた。工事種類別では土木、建築、機械装置等がいずれも前年同月比で2桁増となっている。
1件500万円以上の公共機関からの受注工事額は、前年同月比6・7％増の1兆7167億円で4カ月ぶりに増加。国の機関からの受注工事額は同比4・8％減の4289億円で、国のみが増加だった。地方の機関からの受注工事額は同比11・2％増の1兆2878億円と5カ月ぶりに増加した。都道府県と市区町村が5カ月ぶりに増加した影響が大きい。
民間は、建築・建築設備工事の1件5億円以上の工事受注額が前年同月比48・2％増の1兆26億円で5カ月連続増加と好調を維持。大規模案件の受注があった製造業の教育・研究・文化施設、不動産業の住宅、製造業の工場・発電所の受注の伸びが全体に影響した。
土木・機械装置等工事は、1件500万円以上の工事が同比99・2％増の1兆995億円となり、7カ月連続で増加。特に製造業および電気・ガス・熱供給・水道業の機会装置等工事で大規模案件の受注が目立った。
業種別では、総合工事業が前年同月比24・4％増の5兆6983億円、設備工事業が同比24・3％増の2兆4767億円といずれも前月の減少から再び増加したほか、職別工事業は同比48・7％増の1兆6204億円となり、4カ月連続で増加している。
