見たもん勝ち ～建設業応援団～
【港湾事業】 安全対策重点モデル工を／整備局で1件以上実施へ
2022/11/16建設時事
建設メール
港湾分野におけるICT活用工事の普及・拡大を進める国土交通省は、「安全対策重点モデル工事（仮称）」に取り組む。従来、自主的に使用されていた有用な安全対策を積極的に活用するもので、ICTの活用により安全性向上を図る。対象は、港湾、海岸工事の中から各地方整備局等がモデル工事の対象とした工事とし、原則として各局で1件以上実施する方向で準備を進めていく。
計画では、検知システムなどを活用することで現場や作業船でリアルタイムに危険を察知するほか、VR（仮想現実）教材等の活用により危険予知を高度化する。
試行に当たっては、作業員、オペレーターがリアルタイムで危険を察知・回避できる機器の使用を基本とし、協議により安全衛生教育等における危険予知の高度化も対象にできるようにする。主に①カメラ画像検知システム②レーザー検知システム③VR安全衛生教育―の活用などを想定。詳細は、監督職員と協議して決定する。効果の検証は、現場管理責任者らにアンケートを行って計測する。
監督職員との協議を経て必要となった費用については、試行実施に必要な費用として全額を安全費に積み上げて計上し、設計変更の対象とする。
