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【持続可能な建設業】 CCUSを活用するべき／施工体制の「見える化」で
2022/11/17建設時事
建設メール
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適切な施工体制の確立に向けて議論を行った
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国土交通省の「持続可能な建設業に向けた環境整備検討会」の5回目の会合が16日に開かれ、適切な施工体制の確保に向けた議論を行った。重層化する施工体制に関しては「見える化」することが大事で、建設キャリアアップシステム（CCUS）を活用して取り組むべきとの意見に委員が総じて賛同した。また、2024年4月から建設業でも時間外労働の上限規制が適用されることから「元請けが下請け技能者の時間外労働是正を指導していくという考え方もあるのではないか」などの指摘が上がった。
非公開で行われた議論では、重層下請構造について「ニーズがあり、結果として生じたもの」との認識から、重層下請構造が発生した理由として「各企業のインセンティブを解明していく必要がある」との声があった。
施工体制の関係では「施工体制を書類で逐一把握していくのは大変」「見える化による適正な施工体制の確保が必要ではないか」との指摘があり、CCUSが有効との意見が目立った。さらに「賃金が行き渡る状況もCCUSで見えるようになればよい」という意見も聞かれた。
国交省は今回、元請けの果たすべき役割について、建設業法第24条の7において発注者から直接工事を請け負った特定建設業者に対して、当該建設工事の下請負人が所定の法令の規定に違反しないよう指導すべき義務を課すことにしていると説明。ただし、現状では罰則付き時間外労働の上限規制は対象に含まれていないとした。委員からは「元請けとして下請けの時間外労働が増えないよう指導しなければならないということになれば、元請けは下請けの労働時間を管理する必要がある。次数の大きな下請けの労働時間を管理する場合、自分で見ることができるような体制がいいのではないか。結果として重層化を解消しようとする方向にもつながる」との指摘が出た。
同検討会では引き続き、技能者の処遇改善や賃金を行き渡らせる方策などについて議論を進め、年度内に検討の成果を取りまとめる。
