見たもん勝ち ～建設業応援団～
【日建連】 賃金行き渡りへ／設計労務単価引上げ
2023/02/22業界動向
建設メール
日本建設業連合会（日建連）の宮本洋一会長は22日に定例記者会見を開き、公共工事設計労務単価の引き上げについて「11年連続、および大幅引き上げに対し感謝申し上げる。今後は技術者、技能者のさらなる賃金引上げに結び付けていく」と意欲を語った。
宮本会長は「日本の給与は低い水準。賃上げから消費へと連鎖という岸田総理の構想は正しいと考える。建設業界も技能労働者、技術者双方に賃金を行き渡らせねばならない。個社の状況に応じた取り組みが必要であるが、日建連としても労務費見積もり尊重宣言の施策による賃金行き渡り支援を続けていく」と会員企業の取り組みをフォローアップしていく考えを示した。
また押味至一副会長は「この2年で約8％単価が上がったことになるが、労務費の比率からすると工事費が3％程度の上昇が必要。施主に労務単価引上げ分の転嫁を求める」と価格転嫁の必要性を訴えた。また建設業キャリアアップシステム（CCUS）の運用について「ゴールドカードを7％しか使用できていないことが問題。ホワイトカードばかり持っていても現場にメリットが伝わらない。ゴールドカードのメリットを周知する」とCCUSに関する見解を述べた。
