見たもん勝ち ～建設業応援団～
【建設DX】 導入への更新作業が負担に／ゼネコンや設計事務所でも対応に苦慮
2023/04/11業界動向
建設メール
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設計事務所やゼネコンもＤＸ導入に苦慮
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野原ホールディングス(東京都新宿区、野原弘輔社長)は、建設業界の従事者1000人を対象に建設DXに対する意識調査を実施した。設計事務所やゼネコンなど、建設DXの旗振り役を担う業種においても大規模な変更やデータの更新に苦慮していることが分かった。
「DXによる生産性向上、業務効率化が進んでいると思う業務」という設問に対する回答は「設計関連業務」が46・6％、「見積・積算業務」が38・4％、「施工管理」が30・7％という回答内訳。一方で「DXによる効率化が遅れていると思う業務プロセス」については「施工・専門工事」が35・3％と「営業」が25・1％、「施工管理」が23・1％となった。
「DXによる生産性向上、業務効率化が進まない理由」に対する回答は「デジタル化できない作業が多い」が52・8％、「現場での変更が多くデータ更新が面倒」が29・9％、「導入から運用までの煩雑さ」が23・8％が主要な回答である。
2番目に高い比率を占めた「現場での変更が多くデータ更新が面倒」の回答者を業種別で見ると「サブコン」が41・4％、「設計事務所」が33・1％、「スーパーゼネコン」が32・3％が上位3業種。DX普及が進む設計事務所や現場の建設DXによる生産性向上を推進するゼネコンでも、現場の運用変更や更新が負担となっていることがわかった。
だが建設業界の担い手を確保するためには、給与や待遇面での改善を進め、若い世代が持つ業界のイメージを改善しなければならない。そのためにも現場を担う企業達が、率先して生産性を高め、処遇改善へと還元を推進する必要がある。
