見たもん勝ち ～建設業応援団～
【建専連全国大会】 入りたい業界目指す／賃上げ実現に向けて
2023/11/13業界動向
建設メール
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岩田会長
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建設産業専門団体連合会（建専連、岩田正吾会長）は10日、都内のニッショーホールを会場に全国大会を開催した。第1部の式典で岩田会長は「これからの建設業は未来予想図の描ける業界へ。若者に来てほしい業界から、若者が入りたい業界を目指し、額に汗する職人の賃上げ実現に向け頑張っていく」と決意を表明した。
岩田会長は「少子高齢化が大きな社会問題となっている中で、働き方改革への対応にも迫られている。気がつけば日本の労働者の賃金は先進国の中で一番低い状況となってしまった。建設業は若者に選ばれる業界に向けて、現場の週休2日閉所や月給制への移行、時間外労働規制への対応に取り組んでいるが、世界の水準に比べると賃金はかなり低く、処遇は見劣りするばかり。また、外国人労働者の参入も進んできたが、賃金面で諸外国に見劣りする日本へは来なくなってきているのが現状。このような状況の中、国土交通省が、持続可能な建設業に向けた環境整備検討会や基本問題小委員会で、適正な労務費の確保、賃金の行き渡りなどについて取りまとめが行われた。各界のご理解のもと職人の賃上げをはじめ、様々な処遇改善につなげ、若者や外国人材に選ばれる業界になるよう取り組んでまいる所存」と述べ、協力を呼び掛けた。
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業界が抱える課題について話し合った鼎談
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式典では、斉藤鉄夫国土交通大臣（吉岡幹夫技監が代読）、武見敬三厚生労働大臣（田中佐智子職業安定局高齢・障害者雇用開発審議官が代読）、日本建設業連合会の宮本洋一会長、全国建設業協会の奥村太加典会長（山崎篤男専務理事が代読）があいさつに立ち、全国大会開催へのお祝いの言葉とともに、業界が抱える諸課題の解決と、魅力ある業界の実現へ協力していく考えを示した。
第2部の鼎談はワーク・ライフバランスの浜田紗織取締役をコーディネーターに、国土交通省不動産・建設経済局の塩見英之局長と上智大学法学部国際関係法学科の楠茂樹教授を迎え「安値価格競争からの脱却～賃上げに向けた本質改革～」をテーマに行われた。持続可能な建設業に向けて、労務費などの確保、賃金行き渡り、働き方改革などについて意見を交わした。
第3部は「建設現場の働き方改革～それぞれの思い～」をテーマとした寸劇。職人目線での情報発信として参加団体企業の社長が演じた。
大会の様子は、ユーチューブでライブ配信され、鼎談の中では、書き込まれた意見なども披露され、大勢の参加者で盛り上がった大会となった。
なお、冒頭、10月に逝去された才賀清二郎前会長への黙とうが捧げられた。
