見たもん勝ち ～建設業応援団～
【全国建設青年会議】 未来のあり方考える／第28回全国大会を開催
2023/12/05業界動向
建設メール
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全国から６００人が参加
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全国建設青年会議（籾山大介会長）は1日、第28回全国大会を東京都港区の東京プリンスホテルで開催し、約600人が参集した。「未来への一歩、建設産業が望む姿」をテーマに据え、未来の建設業のあり方を考える大会となった。
籾山会長は開会に当たり「建設産業において担い手の確保が懸念されている。激甚化、頻発化する自然災害やインフラ施設の老朽化対策など、建設産業が担う仕事はこれから増加すると予想されている。このままではインフラ整備が行き届かない地域が増え、地域の守り手としての役目が果たせないのではないかと懸念されている。若者や女性に魅力ある建設業を実現し、建設業の未来を担う人材に定着してもらわないといけない。この大会を建設業の未来への第一歩としたい」とあいさつした。
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あいさつする籾山会長
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岸田文雄内閣総理大臣はビデオメッセージで「次世代を担う若者が希望を持てる持続可能な建設業を実現しなければならない。労務単価引上げや働き方改革などの施策を進めるほか、切れ目のない事業量の確保のための枠組みを作り、補正予算と経済対策の執行を速やかに行っていく。災害に負けない安全安心な国を作っていきたい」とコメントを寄せた。
斉藤鉄夫国土交通大臣は「建設産業が若者にとって魅力ある産業となるためには、技能者の処遇改善や働き方改革の実現が重要となる。給与が高い、休暇が取れる、希望がある、そしてカッコいいの新4Kを実現するために全力で取り組んでいきたい」とあいさつした。
大会では「未来への一歩を踏み出す建設産業を支える国土交通省の取組」と題し国交省技監の吉岡幹夫氏が特別講演。また、土木技術者女性の会運営委員の須田久美子氏による「ドボジョの働き方と建設業界の女性定着」、名古屋大学減災連携研究センター特任教授の武村雅之氏による「関東大震災が作った東京 首都直下地震へどう備えるか」をテーマに基調講演が行われた。
講演後はパネルディスカッションを行った。テーマは「建設業界の未来について」。出水亨博士（長崎大学）がコーディネーターを務め、パネリストは津田久美子氏、武村雅之教授の2人に加え、籾山会長と全日本建設技術協会会長の大石久和氏が登壇し、活発に意見を交換した。
その後、大会実行委員長の宮村亮祐氏により▽日本のさらなるインフラ整備に寄与し産業基盤を整え、経済を発展させる▽災害に耐えうる強い国土を作り、地域の安全と安心を守る▽男女の区別なく、能力やモチベーションの高い人が活躍できる業界を目指す▽この大会までに得た知見を積極的に発信する―の4項目からなる大会宣言が行われた。
