見たもん勝ち ～建設業応援団～
【全中建】 入職者の定着支援／担い手確保へ部会新設
2023/12/14業界動向
建設メール
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土志田会長（後列右端）と部会参加者
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全国中小建設業協会（全中建、土志田領司会長）は13日、東京都千代田区のKKRホテル東京で人材採用・定着支援部会の第1回会合を開催した。建設業振興対策委員会の部会として、地域建設業の若者・女性など担い手確保に向けた支援活動を目的に新設された。
第1回会合の開催に当たり、土志田会長は「担い手となる世代が建設業に入職してくれないことに危機感を抱いている。今の学生は、学校も土曜休みで週休2日が常識の世代。時間外労働の上限規制は、建設業が変化するチャンスになる。この部会を通し、建設業を若者に魅力ある業界にしてほしい」と期待を述べた。
建設業振興対策委員会委員長を務める小野徹副会長は「建設業は担い手の確保や時間外労働上限規制に対し、守りの姿勢をとってきた。これからは人材の確保へより積極的に取り組まねばならない。全中建が中心となって地域に男女問わず働ける建設業を作り出すために頑張っていきたい」とあいさつした。
第1回会合で部会長に松田由紀子氏（沖縄県中小建設業協会）、副部会長には亀山麻耶氏（みやぎ中小建設業協会）稲村明子氏（静岡県中小建設業協会）大潮真珠氏（大阪府中小建設業協会）を選出した。部会名も正式に人材採用・定着支援部会と定め、第2回会合を2024年3月に開催するとした。
講演では、建設業振興基金から佐藤正樹人材育成支援担当部長が登壇し「建設産業の担い手確保・育成に向けた取組」をテーマに基金の施策などを説明した。
最後に意見交換会が開かれ「製造業など他業界との採用競争になっている」「複数の求人があると保護者は大手建設業を子どもに勧めてしまう」など、採用の現場から課題が挙がったほか、人材の定着に向け「子育て世代の女性が休みやすいように有休を使わなくても早退などに対応できるようにしている」「現場で働く技術者の仕事をツールを活用して情報を共有できるようにし、休みやすい環境を整えている」など部会員の施策が紹介された。
